和風モダンなデザインの住宅で、落ち着いた安らぎを求めるには?
和風モダンのイメージあなたにとっては?
和風モダンと言っても、イメージするデザインは人それぞれですね。
Googleで「和風モダン」と画像検索してみると、いろいろ出てきます。
数寄屋や茶室のような伝統的な和室ではないにしても、和のパーツを
一部でも使っていると日本人としては和風に見えてくるのでしょう。
キーワードとしては
- 畳
- 障子
- 布団
- 木の柱
- お庭(灯籠、飛び石、苔、松など)
- 格子
などでしょうか。
中には、これ和風?、これがモダン?といったものもありますが、頭のなかの
イメージを言葉に換えると、人それぞれ思い描くカタチは違うというのは覚え
ておいてください。
これは、注文住宅で家づくりをする時、依頼先に何かを伝えるときには「和風モダン」
にかかわらず様々な場面で遭遇します。
もう少し「明るい感じ」とか「もう少しシックに」などの雰囲気を伝えるとき、人によって頭の中のイメージは違います。
ここを確認せずに進めると、出来上がった時にお願いしたのと違う・・・。
という結果になりかねませんので、気になる時は依頼した相手に必ず確認して下さい。
さて、そのような違いには注意しつつも、和の雰囲気があると、やはりどこか
落ち着いた感じになるのは日本人に埋め込まれたDNAなのでしょう。
この感覚は、私だけではないと思うのですが、あなたはいかがですか?
昔ながらの古い和風の家は、鴨居が低かったり、併せて天井も低かったり
しますが、それは日本人の昔の平均身長にも由来しますが、座って生活
するのにあわせて、一番居心地がよく経済的な寸法が長年の間に培われて
きました。
そして、地方によって使われる基準の寸法は違うのです。
その地域地域の大工さんが伝承で広めたためだと思います。
今では、日本人の身長も大きくなり、座っての生活より椅子での生活が
好まれます、当然心地よい空間の大きさや、それに合わせてバランスよく
見える寸法も変わってきています。
本当に居心地の良い空間を希望される場合は、そこまで依頼先と話をして
みるほうがよいでしょう。
最適な和風モダンとは?
上にも書きましたが、和風モダンと言っても思い浮かぶイメージは千差万別。
まずはテーマになるポイントを絞ったほうが良いでしょう。
先ほどのキーワードの中から、あなたが生涯の生活の場にあってほしいもの
は何ですか?
その他の「和風モダン」の家の参考事例は、こちらをご覧ください。
庭と言っても、苔に松、飛び石に灯籠でなくてもいいわけです。
上の写真のような感じでも、十分に和を感じることができます。
障子がこのように使われるだけでも、落ち着いた和の感じになります。
こちらのオーナー様は障子を通した優しい陽の光が好き、ということで
障子をテーマにした家づくりとなりました。
その他の「和風モダン」の家の参考事例は、こちらをご覧ください
最近では縁無しの畳もよく使われます。
琉球畳とも言われますが、本当の琉球畳は本州のい草よりも太くしっかりした
い草を使われて縁がありません。高級畳です。
最近手軽に使われているものは、い草の代わりに和紙を編んだものや、ビニル系
の繊維でできたものが主流です。
和の色に染められたものもあり、自由に選ぶ事ができます。
その他の「和風モダン」の家の参考事例は、こちらをご覧ください
木の柱、そしてちょうど頭のあたりに水平にある鴨居、長押と言われる
木の部材、そして木の天井といった垂直と水平の木の部材がある間隔で
見えていると和室の感じになりますね。
このような壁のことを、専門用語では真壁(しんかべ)といいます。
洋室で柱などの部材が見えない造りは大壁(おおかべ)と言います。
現代の家の作り方では、殆どが大壁です。真壁のように部材が見え
ているのは、実は後から仕上げで付け足しているものが殆どです。
ですから、部材の色や大きさなどは自由自在に選べます。ただ、この
寸法の違いで軽快なデザインになるか、シンプルになるのか、重厚に
なるのか、上品なのかそれとも今ひとつ・・・になってしまうかは、設計者
のセンスになるわけです。
ミリ単位の違いで、見える感じは大きく変わってしまいます。
家づくりは依頼先とのコミニュケーション
家づくりを依頼するとき、特に注文住宅の場合に一概に和風モダンな感じで
お願いします、と軽々しく言ってしまうと、気がついたら思っていたのと
ぜんぜん違う!となってしまいます。
「和風モダン」のように、言葉のイメージが人それぞれの場合は特にご注意を。
依頼先には参考になるイメージをきちんと伝えましょう。
参考になる写真を何枚も見比べながら、それぞれの感想を依頼先の
担当者も含めて、じっくり意見交換をしてお互いのイメージを共有
しましょう。
それが、いちばん良い方法です。
せっかくの注文住宅ですから、そこまでするのを嫌がる会社であれば依頼
するのは止めた方がいいでしょう。
おそらく、満足がいくデザインや間取りの住まいにはならないと思います。
自社の事例だけ見せてくる会社は、一見良いように感じますが、実は自社
の規格しか使えないためそのデザイン以外は出来ない場合があります。
そのデザインをあなたが気に入ればよいのですが、そこで我慢するのは
大金をかける家づくりなのにもったいない気がします。
いずれにしても、家づくりで大切なのは依頼先との意思疎通です。
後から思ったのとは違う、と文句を言いたくても、相手に伝わっていなければ
あなたがただのクレーマーだと思われてしまいます。
あなたの頭のなかのイメージが、簡単に相手に伝わるとは思わないほうが良い
と心得てください。
しっかり、お互いのイメージが共有できるまで打ち合わせを重ねましょう。
同じように、「落ち着いた安らぎ」も人によって全く違います。
「和モダン」などとまだ共有しやすいキーワードなら修正程度ですみますが、「落ち着いた安らぎ」のようなキーワードは人によって千差万別。
依頼する場合は、写真などを使い十分に依頼先と共有しましょう。
そのイメージを高めるときこそ、注文住宅での家づくりの醍醐味があります。
私が家づくりをするときにも、このイメージ作りをじっくりしていただきます。
この時、多くのお客様から
「おぼろげだった要望が、スッキリまとめることができた。」
「自分自身、こんな家が好きだったのかというのが改めて発見できた。」
等の感想をいただきます。
ぜひ、ご自身の住まいのイメージを高めて見ることをオススメします。
この「住まいのイメージ」を元に、打ち合わせを重ねて完成した「和風モダン」の家の参考事例をご覧ください。
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