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家づくりを考えた時、一番はじめに住宅展示場に行ってはいけない理由。

家づくりの最初の質問

 

私が家づくりのセミナー等でお話する時、はじめに聞く質問が

あります。

 

「あなたが思う『いい家』を思い浮かべてみてください。」

 

せっかくですから、今から10秒ほどあなたも思い浮かべて

みてください。

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思い浮かびましたか??

 

 

 

綺麗な家ですか?

シャープなデザインの家ですか?

和のテイストのある家ですか?

それともヨーロッパ風?

リゾート風?

暖炉がある家?

 

 

 

 

では、もう1つ質問します。

 

あなたがこれまでの人生で、旅先や食事をした場所、友人の

お家、または映画やドラマなどで、「こんな家いいな住んでみ

たいな」とか、「あんな家で生活できたら幸せだろうな」と感じた

家を思い浮かべてみてください。

 

こちらも、10秒ほど試してみてください。

 

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いかがですか?

 

思い浮かびましたか?

 

 

さて、ここで質問です!

 

最初に思い浮かべた家と、後から思い浮かべた家

一緒でしたか??

 

 

慌てないで下さい。

もう一度思い起こしてみてください。

 

 

最初に思い浮かべた家と、後から思い浮かべた家

 

一緒でしたか??

 

 

 

 

これが、一緒でした!という方、

 

おめでとうございます!

 

あなたは、家づくりの準備ができている方です。

あなたが思い浮かべた家を誠実に建ててくれる業者さんを選ぶ、

という次のステップに進めます。

 

 

逆に思い浮かべた家が違ってしまった方!

または、思い浮かばなかったという方!

残念ながら、今はまだ家づくりの準備ができていません。

 

心配しないで下さい。

私がこれまでにお聞きした沢山の方の中で、

10人中、8人の方はこちら側です。

 

 

 

実は多い、住まいの衝動買い

 

大部分の方は、このように大事な準備ができていないのです。
言い方を変えると、10人中8人の方が生涯の住まいを衝動買い

されているのと同じことなのです。

 

一生に一度の買い物、生涯を大切な家族と過ごす空間を、衝動

買いされてしまうのです。

 

「まさか、家を衝動買いなんてしないでしょ」

 

と思われるかもしれません。

 

 

 

準備にはこんな心構えも必要です。

 

私がこれまでご相談させていただいた方の多くは、立地や価格など

は、しっかり考えておられます。

でも、その住まいで今、10年後、30年後それぞれどのような生活

を送りたいとか、その家でどう子供達に成長してほしいか、とまで考え

ておられる方はとても少ないです。

 

いかがですか?そこまで考えておられますか?

 

すでに新しい住まいを手に入れられた方は、そこまで考えられましたか?

 

これは、準備のほんの一部分です、入り口です。

 

決して難しくはないのでご安心下さい。

この準備ができていないということを気づかれただけで、あなたの

家づくりは成功へ近づくことが出来ました。

では、その準備をどのようにすればよいのでしょうか?

 

 

 

 家づくりの大切な準備

 

その前になぜ準備が必要なのか?

準備しなければどうなってしまうのか?

をお伝えします。

 

多くの方が、家づくりを考えた時、まず参考にと住宅展示場を

見に行かれるでしょう。

もしくは、家づくりの雑誌や本を見てみたりするのではないで

しょうか?

 

その時のヒントです。

買うものを選ぶ、という基準で見てはいけません。

家は造るものという、その参考になるものを探すつもりで見なけ

ればいけません。

 

 

住宅展示場では、豪華で洒落た住まいがいっぱい建っています。

私が行っても正直いいなと思う時もあります。

 

でも、住みたいと思うかどうかは別なんです。

いいなとは思っても住みたいな、とかここで生活できたら

幸せだなとは思いません。

 

それは、私が住宅の専門家でたくさんの住宅を見てきたから

というのもありますが、私自身は生活していきたい住宅の

イメージができているからです。

残念ながら住宅展示場にはそのイメージに合うものを見たことはありません。

 

このイメージができていない方。

つまり、最初の質問で思い浮かべていただいた2つの家が違った

方は、ご自身が生活していきたいと思う住宅のイメージが出来上

がっていないのです。

 

 

 

一番初めに、住宅展示場に行ってはいけない理由

 

「だから、参考にするために展示場にいくのよ!」

とおっしゃりたいのはわかります。

 

でも、住宅展示場にある素敵な住宅を見てしまった後に、自分が住ん

でみたい自分だけの家のイメージを思い浮かべられますか?

 

美味しそうなご馳走のテレビを見た時、次の瞬間それを食べたいと

思いませんか?

その誘惑に私はいつも勝てないんです><

 

人は、目で見た情報が一番脳に刻まれやすいのです。

おそらく、実際に一度見てしまうと強烈なインパクトで、ご自身が本当に

住みたいと思う住まいのイメージを上書きするのは難しいと思います。

 

結果、多くの方は展示場の中から選び、または予算に合わせて似たよ

うな住まいを建ててしまう。そして、それがあなたの生涯の住まいとなって

しまうわけです。

 

住宅展示場に行ってはいけない、とは言っていません。

 

イメージがちゃんと出来上がり、準備ができてから展示場にその

イメージを実現してくれるハウスメーカーや工務店がどこかを

探しに行くのであれば、それは価値があります。

 

つまり、一番最初に住宅展示場には行ってはいけないのです。

 

ハウスメーカーで建ててしまった後、「不満はないけど何となくこんな

ものかな。」という感想をよく聞きます。

 

せっかくの家づくり、多くの方は生涯で1度きりです。しかも、

生涯で一番高い買い物です。「こんなもの」で終わる家づくりは

決してしないで下さい。

 

家づくりの準備が必要な意味が、少しお分かりいただけたでしょうか?

 

 

家づくりの準備の最も大切な事

 

ご自分や、ご家族の今、だけでなく生涯を考え、その住まいでどう

過ごしていきたいか?どのような生活をしていきたいか?そのイメージ

をきっちり持つことです。

 

将来のことなど分からない、どうなるか分からない。

と言われる方も多いですが、家づくりをする時くらい一度考えてみま

せんか?

 

 

イメージ作りは未来づくり

 

将来のイメージを持つことは、家づくりだけでなくご自身やご家族にとって

実はとても良いことなのです。

 

例えば、今や世界のイチローは小学6年生の時こんな作文を書いていました。

僕の夢は一流のプロ野球選手になることです。

そのためには、中学、高校と全国大会にでて

活躍しなければなりません。

活躍できるようになるためには練習が必要です。

僕は3才の時から練習を始めています。

3才から7才までは半年くらいやっていましたが、

3年生の時から今までは、365日中360日は、激

しい練習をしています。

だから1週間中で友達と遊べる時間は5~6時間

です。

そんなに練習をやっているのだから、必ずプロ野

球選手になれると思います。

そして中学、高校と活躍して高校を卒業してから

プロ野球選手になれると思います。

そしてその球団は、中日ドラゴンズか、西部ライオ

ンズです。

ドラフト入団で、契約金は、1億円以上が目標です。

僕が自信のあるのが投手か打撃です。

去年の夏、僕たちは全国大会にいきました。

そして、ほとんどの投手を見てきましたが、自分が大会

ナンバーワン選手と確信でき、打撃では県大会4試合

のうちホームランを3本打ちました。

そして、全体を通した打率は、5割8分3厘でした。

このように自分でも納得のいく成績でした。

そして僕たちは1年間負け知らずで野球ができました。

だから、この調子でこれからも頑張ります。

そして、僕が一流選手になって試合に出られるように

なったら、お世話になった人に招待状を配って応援

してもらうのも夢の一つです。

とにかく一番大きな夢はプロ野球選手になることです。

 

 

有名な作文です。

しっかりイメージができてますね。

 

イチローほどまでにストイックにしましょう、とは言いません。

 

 

大事なのは、イメージすることです。

あなたの住みたい家を。

 

家づくりを成功させる第1歩はそこからです。

 

実際、イメージが出来上がっている方になればなるほど、

家づくりが成功します。

途中でブレなくなるのも成功の要因です。

 

 

これは、今までのご相談をうけた方を見ているとよくわかります。

 

 

この準備ができている方が、家づくりを失敗せずにすむのです。

 

ご自分やご家族が今後、生涯生活していきたい空間はどんなスタイ

ルなのか?ぜひ把握して下さい。

 

ではその準備はどうするのか?

 

あくまでも準備なので、気楽に始めましょう。

まずは、今まででいいなと思った空間、住まいだけでなくレスト

ラン、旅館、ホテル、ショップ、なんでも構いません、気になる

場所の写真やパンフ、インターネットからなどでも集めましょう。

 

見だすと、いろいろ出てきます。遠慮せずにどんどん集めましょう。

 

部屋ごとでも構わないのです。

 

キッチン、ダイニング、リビング、庭の眺め、寝室、子供部屋、お風呂

トイレ、デッキ、車の置き場

 

さらに、外観、屋根のカタチ、扉の1つでも、郵便受けなんていうのも

有りです。

 

 

大事なのは保存しておくことです。

見てるだけでは忘れます。しかも、肝心なときに出てきません。

残しておくのが大切です。

そして、これが後々大切な道具になります。

 

家づくりのパートナー(依頼先)にあなたの好みを伝えなければ

ならない時、一番わかりやすく、正確に伝わるのです。

 

あなたの頭の中のイメージを、相手に伝えるのはとても難しいの

です。

 

このスクラップをどんどん集めていきましょう。

もちろん、ご家族それぞれの方も別々に始めましょう。

 

そして、たまに見せ合いっこして家族会議です。

 

きっと多くの発見があります。

ご主人が将来したい趣味を発見したり、奥様が本当に好きな色

が分かったり。もちろん子供さんの夢なんかも分かります。

 

これこそ、本当の家づくりだと思いませんか?

 

多くの方は、これを営業マンの前で始めます。

私はこっちの方がいい、いや俺はこっちの方がいい。

「来週までに決めてください。」

そんなの急に言われても・・・

「まあいいわ、こっちでもしかたない。」

(ご主人、奥様のそれぞれの頭のなかの声)

妥協の産物になってしまいます。

こうならない為にも、前もって準備しておくことが必要です。

 

私は家づくりの時、必ずこれをしていただきます。

 

私共が家づくりの準備のために用意したツールは、

名づけて『私の家の未来予想図』です。

 

(お客様にもよりますが、多い方でA4で100ページ以上になる方

もおられます。)

 

イメージの素(もと)集めは少しずつでもはじめましょう。

 

こうすると、大体の好みの傾向が出てきます。

 

この傾向が見えるまで集めることができれば、第1段階は完了ですね。

ここを目指して、あなたの将来の家のカタチを探してみてください。

 

 

 

はじめにした質問は、お客さんとの何気ない会話からはじめました。

 

ある豪華な住宅の写真を見ながら、

奥様:「いい家ですね~、すてきやわ。」

私: 「本当ですね、お好みはこんな住まいですか?」

奥様:「違うの、こんな豪華やけど殺風景な家は好きではないのよ。」

私: 「・・・。」

 

と、こんな会話をしながら、家づくりの準備の写真集めをしていきました。

 

そして、完成してから、こう言っていただきました。

 

奥様:「ヤマダさん、いい家でしょ。私こんな家に住みたかったんですよ。」

私: 「^^ (こう言ってもらえるとうれしくて声にならなくて・・・)」

 

言葉の伝わり方で、あの時このお客様のいい家を鵜呑みにして家づくり

を進めてしまっていたら、きっと最後の言葉はいただけなかったでしょう。

 

人の家を見て言う「いい家ですね」、は実は建てる方の満足を得られる家ではなく、

建てた後ご自身の家を見て「いい家だな」と思えるような家。

 

これが、本当の『いい家』ですよね。

 

このコラムを読んでいただいた方が、1人でも「いい家」を手に入れて充実の

人生を送っていただければ嬉しく思います。

 

そんな訳で、自分にとっての『いい家のススメ』です。

 

 

 

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