ハウスメーカーや不動産屋さんからは、何かと嫌われる旗竿地
以前のコラム、内緒にしておきたい、旗竿地にいい家を建てる方法
では、工夫次第で旗竿地は宝物を探し当てたような敷地に生まれ
変わります、とお伝えしました。
1.同じ条件でも、考え方次第で間取りは多彩
ここでは、実際に同じ条件でも、設計のプロである建築家によって、
様々な間取りの可能性がある事を実例として見ていただきます。
同じ条件とは
- ある一家族からの全く同じご要望
- 同一の敷地
- 想定予算も同一
以上、おおよそ家を建てるための条件は全く同じです。
それでも、考え方、お施主さんからのご要望の受け止め方、周囲を
囲まれた敷地をどう活かすかの発想の違いから、様々な間取りの
プランが提案されます。
2.与えられた条件とは
■接道は敷地の南側
■通路(竿)部分は巾2.05m、長さ約10m、その奥に30坪の長方形
に繋がる敷地
■車は置かないものとする
■居住はご夫婦、子供3人
■囲まれた感じのあるリビング
■緑が見えるダイニング
■充実したお風呂
■収納しやすく物が溢れないインテリア
■スタディコーナーを設けてほしい
細かくはまだまだあります。
これらは、前もって準備段階でご家族がどのような生活を望んで
おられるかヒアリングしまとめ、それを元に建築家に依頼しました。
3.設計の工夫でこんなに変わるお宝敷地、旗竿地
それでは、とある旗竿地に計画された5つの提案を順に御覧ください。
A案 Plan:グランデザイン (クリックにて別タブで拡大して見られます)
B案 Plan:ミサオケンチクラボ (クリックにて別タブで拡大して見られます)
C案 Plan:MIAアーキテクツ (クリックにて別タブで拡大して見られます)
D案 Plan:片岡英和建築研究室 (クリックにて別タブで拡大して見られます)
E案 Plan:アルファテクトアソシエイツ (クリックにて別タブで拡大して見られます)
いかがでしょうか?
旗竿地は、通路があるという制約だけでなく
周辺の建物の制約も受けます。
しかし、その制約の中でも必ず活かせる部分が出てきます。
そこを最大限活用することを考えれば、メリットに変わります。
上記の5つのプランは何度も言いますが、全て同じ条件です。
- ある一家族からの全く同じご要望
- 同一の敷地
- 想定予算も同一
にも関わらず、間取りは様々です。
あなたは、どのプランがお好きですか?
あなたなら、どの家に住みたいですか?
あなたなら、他にどうお望みですか?
注文住宅の醍醐味は、好きなプランで建てられる
ということです。
プランだけでなく、建築に使う材料も自由自在。
型にはまったプランから選んで家を買うのではなく、
あなたのライフスタイルに合わせた住まいを、専門家と一緒に造る家づくり。
これがいい家の条件でもあると思います。